飲食店で長く働いている人は僕の経験上、3パターンです。
1.料理が好き、食べることが好き
2.接客が好き、人としゃべるのが好き
3.経営者になりたいから
アルバイトでも正社員でもいいですが、ほぼこれです。あとは家が近かったからとか、工場はいやだからとか消極的な理由ですが、長続きしないです。
ちなみに僕は1です。
居酒屋の時はまかないで店の材料で新しいもの作ったり、自分で食材買ってきてまかないで食べてたりしました。
接客が好きな人は、もう根っから人の世話が好きな人なんだと思います。(僕は対局なんでよくわかりません・・・)
でもこの2つとも、根底にあるのは「他人のためにやる」ということなんですよね。
自分でうまいもの作って一人で食べるのはなんとも虚しいものがあります・・・うまいけど。
長続きする人はやっぱり、根底に他人に対する愛があるんじゃないかなーと個人的には思ってます。
3はそんなにいませんが、1でも2でもない、飲食やったけどなんかそのまま来てしまった・・あとはこれしかない、みたいなケース or 正反対で、ガチの人。
日本での職場は3の人ばっかりでしたね。ダラダラの人もガチの人も。
あくまでラーメン屋は経営者になるための手段としてとらえてました。
みんなちがってみんないい。
と思えるのは数年間だけ。
今の時代、みんなそうかもしれませんが、自分のキャリアを今後どうしていくか、っていうことを考えることが非常に大事です。
飲食店、しかも数店しかない規模の会社ってキャリア形成できないんですよね。
正直いつつぶれてもおかしくないし、10年はまだしも、20年続く飲食企業ってほぼないですよ。
長く勤められない以上、自分で自分の価値を上げていかないと外に出たときに大変です。技術面でも給料の面でも。
根っからの料理人とか、サービスマンってかなり少数ですし、そういう人たちは星付きの店で働いたり、有名ホテルなどに最初から就職します。
でもほとんどの人は僕みたいなちょっと料理できる、とか接客経験ある、とかそんなレベルです。
飲食店って誰でもできる代わりに、自分と似たような人がいっぱいいます。
そんな中でどうするか?
でもこれ考えてる人ほとんどいないです。僕もそうでした(笑)
難しいですよね。これ。
飲食店って毎日ほとんど同じ時間に来て、同じ作業をして、の繰り返しです。
もちろんこれが嫌になるようなら向いてないのでやめたほうがいいです。
でもせっかく働いてるんだから、そこでできることは全開でやるべきだと思います。そのうち自分の得意なこと、やりたいこと、強いことなどが見えてきます。
会社としてもその先の展望や積めるキャリアを見せてあげないと、じゃあ何のために働いてるんですか?という風になってしまいます。
世の中にはいろいろな人がいますので、そんな面倒なこと考えたくないから今のままでいいという人もいます。
でも便利に使われて終わりですよ?給料も限界が見えてますよ?
好きならそれを伸ばしていくべきだし、そうでないなら飲食店正直しんどいんでやめたほうがいいと思います。
僕も今はまだスタッフに示してあげられてないです。
今の状態だと所詮1店舗ですし、小さい1店舗の管理能力なんて、たかが知れてます。
でもスタッフが辞めて外に出たときに、考え方やマインドが社会に通用するようになっていれば、うちで働いていた意味もあったんじゃないかなと。
スタッフがやりたいかやりたくないかは置いといて、とにかく提示してあげることが今の最優先の課題かな、と思ってます。