なぜタイで開業?
はい、なぜタイで開業なんでしょうか。
積極的理由
僕が海外で出店する理由としていくつかありますが、積極的な理由と、消極的な理由の二つがあります。
積極的な理由(いわゆる前向きな面)は
タイ人に本物のラーメンをもっと知ってほしい
からです。
バンコクに限らず海外のラーメンといえば「豚骨ラーメン」が主流です。そのためラーメン=豚骨ラーメンと大多数の人がなっています。しかし
「豚骨ラーメン以外にも、おいしいラーメンはある。それをもっと知ってもらいたい。そしてもっとラーメンを好きになってもらいたい」
そう考えて、敢えてこのバンコクではやっているところがない醤油ラーメン主体で挑戦しようと思い、お店を立ち上げました。
消極的理由
一言でいうと、タイでの生活に特に不自由がない、というところでしょうか。あと寒いのが嫌いなので寒くないところがいいですね。
土地勘もでき、大体どこに何があって、どういう場所で、どうやってたどり着くか、そのあたりはほぼ問題ありません。最近はグラブタクシーとかもありますしね。
道歩いているタイ人とも意思疎通できるので大概のことは問題ありません。(文字が読めないのがネックですが・・・)
タイ飯も最近は食べませんが、普通に食べれますし、辛いものも平気です。
ただ、タイに居たかったかというと・・・
どっちでもよかった
というのが正直なところでした。
もし日本ですでに店舗を持っていて、タイに常駐していなければタイにこだわる理由はなかったかもしれません。
海外で起業する目的
日本では、日本の有名企業や有名店の海外出店はよく話題になるのですが、5年間タイでマネージャーとして動いていた僕からすると、話題と現実は違う、と感じてしまいます。
日本にいて、雑誌やインターネットなどでそういった情報を耳にすれば、この会社すごいな、と直感的に思います。もちろん出店自体はすごいな、と思います。
しかし大事なのは
「続けられるかどうか」
だと思っています。
そんなの当たり前だと思いますが、これが意外と続かない。
タイあるある
出店時にはものすごい資源を投入して立ち上げをするのですが、その後のバックアップがなかったりします。(タイ側のパートナーに任せている、というケースもあります)
今でこそありませんが、当時5-6年前は、日本食の出店ラッシュで、毎週のようにどこかで日本食屋さんがオープンしていました。
しかし計画に無理があったのか、トラブルがあったのか、何かはわかりませんが、「赤字だから閉める」という理由以外での閉店もかなりありました。トラブルがあって結局赤字になってしまった、ということだとは思いますが。
現地の日本人マネージャーも、言葉の問題や生活環境の違いもあり結構ストレスに晒されます。今まで管理職経験のない人間を派遣するところもあったりします。
もちろんそれを成長のステージと、会社、本人が捉えれてお互い納得しているのならいいでしょうが、そうではないケースも度々見てきました。
とは言っても・・
僕も今は特に不自由なく生活できるので、この点を自分の資源と考えれば、これは非常に武器になるのではないかと思っています。ですので、日本で開業することも考えたことがありますが、せっかくこういった武器をもっているので、どうせならこれを活かしていきたい、と考え、海外、タイでの出店を決めました。